美容室帰りにシャンプーをしてはダメな理由3選

綺麗になりましたね!でも今日はちょっとシャンプーは控えて明日からまたシャンプーしてくださいね!
このような事を美容師さんに言われた経験は皆さん少なからずあると思いますが、なぜ美容師はシャンプー禁止と言わなければいけないのでしょうか?

そこには気になるシャンプーとの関係性が隠れています。

目次

パーマに対するアフターシャンプーのデメリット

パーマの持ちが悪くなる

実はシャンプー禁止というのは、美容室で綺麗にパーマをしてもらった後に言われることが一番多いのです。

パーマは髪の毛の中を薬で曲げることによってカールやウェーブ感を出しています。しかしながらこのパーマの薬は一日で定着することは無く、1週間ぐらいかけてゆっくりと定着していきます。

その1週間の間にいかにダメージ無く、カール感をお家で維持できるかというのがパーマの永遠のテーマでもあります。

すぐにシャンプーをすると薬が落ちてしまう

ぶっちゃけこれが結論なんですが、もうちょっと美容師らしく詳しく書いていきます。

パーマ剤というのはアルカリという性質を持っています。通常の髪の毛はお肌と同じの弱酸性がベストな状態だと言われていますが、パーマをすることで髪の毛は弱酸性からアルカリ性へと変わってしまいます。

髪の毛がアルカリ性というのは非常に繊細な状態で、髪の毛から色味だったり栄養素が抜けていってしまいます。そしてパーマの場合は髪の毛の内部を薬で反応させる(結合させる)が、アルカリによってどんどん元の状態のストレートに戻ろうとしている状態でもあります。

なので美容院ではパーマの後に、髪の毛をアルカリ性から弱酸性へと変えてくれる魔法のトリートメントを塗布します。

ただこのアルカリは美容院ですぐに完璧に除去できるものではなく、1週間ほどかけて徐々に健康な髪の毛(弱酸性)に戻っていきます。

通常のシャンプーはアルカリ性の物はなく、弱酸性や中性の物になります。

本来であればゆっくりとカールをなるべく維持した状態で弱酸性に戻すというのが理想形ですが、パーマをかけたその日にシャンプーをすることで、意図せず髪の内部が引っ張られてしまい、その状態で髪の毛が中性に寄ってしまい、カールが固まってしまうという事になります。

シャンプーだけでなく、繊細な状態の髪の毛はクシで梳かしたり引っ張ったりすることでも元のストレートに戻りやすくなってしまいます。

カラーに対するアフターシャンプーのデメリット

カラーの退色がより早くなる

カラーの場合もパーマと似ているのですが、カラーをしたばかりの髪の毛もアルカリ性になってしまいます。カラーリングはカラー剤を使って髪の毛の表面を開き、その中に色となる赤色や茶色、青などを浸透させていきます。

しかしアルカリ性のままだとこの表面は開きっぱなしになってしまい、いくらトリートメントをしたとしても色味が抜けていってしまいます。

特にブリーチを使ったダブルカラーをした髪の毛は、お湯に濡らしただけでも色味が流出して行ってしまいますし、シャンプーをすることでより色味が抜けてしまいます。

僕の場合はブリーチのお客様にはシャンプーを当日はしないでくださいねと伝えますが、根元のリタッチや毛先に少しアッシュ系を入れるお客様にはとくにはお伝えしません。

色が抜ける理由はいくつもあり、紫外線や手で触れた事での外的要因でも退色は起こってしまいますのでそこまで過敏になることは無いかと思います。あくまで個人的主観ですけどね。

頭皮が敏感になっていてアフターシャンプーで荒れてしまう

カラーやパーマをした後に髪の毛だけではなく、頭皮も繊細な状態になります。

人によっては薬剤の刺激で血が出てしまう人もいらっしゃいますが、かゆくなったりフケが出やすくなってしまう方もいます。

シャンプーをする以前に、その状態で頭皮を指でこするという事は危険な行為でもあります。そしてシャンプーを美容院でした後にお家でもう一度シャンプーをしてしまうと必要な頭皮の油分を取りすぎてしまい、脂漏性皮膚炎などになってしまう場合があります。

脂漏性皮膚炎とは頭皮の油分が必要以上に取られてしまい、それを補おうと油分が大量に分泌されてしまう事です。この油分により、頭皮は膜で覆われて不衛生な状態になります。そして炎症やかゆみ、フケを引き起こす原因にもなりかねます


特に普段からお薬がしみやすかったり、頭皮が痒くなりがちの人はなるべくシャンプーは控えたほうが良いですね。

まとめ

基本的に美容院でお薬を使うメニューは髪の毛がアルカリ性になるという事を頭に入れておいてください。

そしてそのままの状態だとパーマの持ちが悪くなったり、カラーの退色が早くなったり、ダメージが思った以上に進行してしまったりという結果になります。

そして市販のシャンプーに関していえば、シリコンがかなり多く入っているので髪の毛に吸着してよりコンディションが悪くなってしまいます。

繊細な状態な髪の毛に対してはまずはシャンプーをするよりも、元の健康な状態に戻すことを考えてください。

一日に2回や3回シャンプーをするというのは髪の毛や頭皮に対して良くありません。どうしても気になるのであればお湯で軽く洗い流すだけにして、しっかりと乾かしてあげましょう。

パーマをしている方はできる限りスタイリングして乾かすようにしてくださいね。

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