どんな年代、時代でも必ず需要があり一定の支持があるスタイルがボブスタイルですね。
現在のようにショートボブや短いスタイルが一般に受け入れられるようになったのは1960年代のロンドンが始まりです。
日本でもよく聞くヴィダルサスーンという伝説ともいえる美容師が作り出しました。今では世界中にこのボブスタイルは普及し、ほとんどの美容師はこのサスーンカットの技法を使ってカットを施しています。
ショートボブの特徴とは
1963年にヴィダルサスーンが最初のボブカットを発表した際のインパクトはとてつもないもので、世界中に一瞬で広がりました。それはこのボブという髪型にそれまでになかった特徴があったためです。
ヘアスタイルは楽であるべきだ
サスーンはヘアスタイルはスタイリングをしなくてもいいものだという概念の元、ショートボブを発表しました。
それまでのヘアカットと言えば、ただ下に落として横一線で切るのみ。頭は球体であるという事にフォーカスしておらず、外出する際やパーティーなどに行く際はみんながみんなアップスタイルにしていたと言われています。
しかしながらサスーンはこの状況に疑問を感じ、洗っただけで決まる髪型を作り出します。女性たちはそれまでの煩わしいスタイリングから解放され、自宅でのメンテナンスだけで外に出かけることができるようになります。
サスーンの作り出すショートスタイルに共通することは、短い髪の毛を意図的に作り出し頭の骨格をより綺麗に見せるという事です。
必要ないところ、えりあしは短く切る
特に襟足はショートボブを作る上で絶対的に意識しないといけないポイントであり、ここの長さや形が決まると言っても過言ではありません。
ここの部分が少しアンバランスになっているだけで全体のバランスは崩れてしまいますし、綺麗に骨格を矯正できません。さらに髪の毛は常に伸び続けています。それが子供でもお年寄りでも。髪の毛は一カ月で約1センチ程伸びると言われています。
えりあしの長さを極力短くすることでサスーンによってつくられたショートボブは真価を発揮します。
ダサいショートボブとカッコイイショートボブ
ではここからは実際に写真を交えながら見ていきましょう。
ダメなショートスタイルと、良いショートスタイルは一目見てわかります。
ダサいボブはボテッとしている
いけてないボブスタイルに共通して言えることは野暮ったいということ。
えりあしや首周りの髪の毛ががかなり長くなってしまい、毛量もかなり多く見える。

このモデルさんは1カ月前に他の美容院でカットをしましたが、思ったよりも長さが残ってしまい、すぐに伸びてきてメンテナンスがしずらいという事でした。
パット見た感じは下の方にボリュームが出ていて、全体的に丸く見えるので良いと思う方はいるかもしれません。
しかしながらこの長さだとどうしても首が太く見えてしまい、実年齢よりも老けて見えてしまいます。もともとふくよかな体系ではなく、すっきりとしたスタイルでアゴラインも綺麗な方なので隠してしまうのは非常にもったいないです。
本人はショートボブ自体が初めてなので、少し怖くて長さを残したと言っていましたが今回はがっつり切りました。
イケてるショートボブとは
イケてるショートボブは綺麗に形を作れているという事ではありません。
いかにその人の髪の癖を見極め、首の太さやアゴラインを綺麗に見せるかによります。顔の形がベース型の場合は顔周りの毛は少し残した方がいいのですが、そうでない場合はもういけるとこまで短くしちゃいましょう。そうすると仕上がりはこんな感じに。

えりあしに関しては生え際ギリギリまで切っています。癖がある無いによって長さや重さは変えますがこのモデルさんの場合は綺麗にえりあしが揃っていたので攻めます。
その長さに合わせて骨格を矯正するように、後ろに少しボリュームを出しています。このボリュームが少しだけ上になることで大人っぽさを醸し出すことができます。
逆にボリュームが大分上にあがってしまうと老けて見えてしまうので注意が必要です。
このぐらいの長さや、この形のショートボブですと大体1~1カ月半を目安にカットするのをお勧めしています。
まとめ
サスーンによって生み出されたショートボブのポイントは襟足です。言い切れます。ショートスタイルはいかに綺麗に首を見せるかで決まります。

二つのスタイルを一緒に並べるだけで違いは一目瞭然かと思います。
少し怖いからと言って長さを残してしまうと思いもしなかった癖が出てきたり、膨らんでしまうという事がかなりの確率であります。
ヘアスタイルに関して、ある程度のバランスは必要です。
美容室でもよくお聞きすることですが、『襟足は1㎝切って軽くしないで欲しい、けど前側はがっつり切って耳が見えるくらい。あ、でもトップの髪の毛は長さ欲しいから整える程度で軽くしないで。』こんな感じのオーダーがたまーにありますが、ぶっちゃけゴールが見えません。。自分の中にある綺麗なかわいいスタイルに当てはめれないので試行錯誤しながらになってしまい、本来の力がだせません。
ショートスタイルやボブに挑戦するのであれば信頼のおける美容師さんにお願いするのが一番です。
これを機に新しい髪型で新年度を迎えてみませんか?
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