【回数ごとに見る】理想の髪色はブリーチが何回必要なのか?

日本人特有の文化と言えば黒染めですね。毎年ある一定の時期になると爆発的に黒染めのお客様が日本の美容室では増えます。

海外ではこのような独特な文化は一切無く、みんなが自由に髪色を楽しんでいます。個人的には黒髪にわざわざする必要があるのかは疑問が生じますが、日本の社会が求めるのであればしょうがないですね。

最近では就活時の黒染めに関して賛否が上がっているみたいですが、この文化が無くなるのはいつごろになるのでしょうかね。。美容師的に見てもこの黒染め文化は無くなって欲しいと願うばかりです。

この黒染めを強いられるのは10代や20代前半の学生さんがほとんどかと思います。

その時の流行りや気分によってやりたい髪色はそれぞれ変わってくるのでしょうが、最近はバレイヤージュ全盛期。黒染めの状態からインスタなどで見るような色鮮やかなアッシュやシルバーなどにしたいという要望をよく聞きます。

さて、黒染めをしている状態から綺麗なアッシュは出るのでしょうか?

また綺麗にシルバーを出したい場合は目安としてどのくらいブリーチをしないといけないのでしょうか?

目次

黒染めからのハイトーンカラーは難易度高め!

基本的にブリーチを伴う技術に関しては元の髪の明るさが一番重要になってきます。元の髪色が明るければ明るいほど、仕上がりの色味は綺麗に発色します。

ブリーチ1回で明るくするとしたらほとんどの場合、オレンジや黄色がしっかりと残ってしまいます。そしてブリーチを使った技術は美容室の中でも1、2位を争うハイダメージのメニューになります。

2回や3回と回数を重ねれば当然ダメージも増えていきますので注意が必要です。

黒染めの状態から1回で出来るカラー

ではここからは実際に画像を見ながら説明していきましょう。

まずは元の髪の毛が真っ黒の状態、または生まれて一度もカラーリングしたことが無いという方。

そんな方はこのぐらいの明るさ、色味が一度で出来る限界です。

このモデルさんはもともと仕事の関係で定期的に黒染めをしているので、元の髪の毛にはしっかりと黒染めの履歴が残っていました。

一度ブリーチをしただけではしっかりとオレンジ味や黄色味を取りきることができず、画像でも若干オレンジっぽいのが残っているのが分かるかと思います。

しかしこのバレイヤージュは結構うまくいった方で、黒染めからのバレイヤージュは高確率でムラができやすいので注意が必要です。

美容室でバレイヤージュをお願いする場合はしっかりと髪の毛の履歴(いつ、どこで、どのようにやったか)を説明できるようにしておきましょう。

黒染めから2回で出来るヘアカラー

一階だと若干オレンジが残ってしまうのですが、2回目だとどうでしょうか?

こちらのモデルさんは黒染めを一回した状態でご来店され、1日で2回ブリーチをされました。

くすんだアッシュにもできるが、ムラにもなりやすいという絶妙な明るさ加減だったのでアッシュとベージュの俗にいうグレージュというカラーで染めています。

ブリーチ一回の写真に比べ、しっかりとオレンジが消えているのがはっきりと見てわかると思います。もう少しシルバーっぽくしたいのであれば更にブリーチで明るくするか、比較的暗めにしつつ濃いシルバーを入れていくという方法があります。この場合は時間が経って色味が抜けていくのと同時にアッシュやシルバーを感じることができます。

また、2回目以降からビビットな赤は綺麗に発色してくれます。

黒染めから3回~で出来るバレイヤージュ

3回目以上になってこればシルバーやグレージュなどは比較的楽にすることができます。

こんな感じの綺麗なグレージュは簡単にできちゃいます。ビビットな青や緑、ピンクなども目安として3回目以降からです。

ここまできたらあまりブリーチの回数は関係なくなってきます。それよりもブリーチのダメージによる色抜けがかなり早くなります。

シルバーなどの色は持って1週間、このグレージュだったら2週間持ってくれたらな~という感じです。

ブリーチカラーやバレイヤージュなどはナマモノです。美容院にてカラーした直後が一番色鮮やかに発色し、手触りなども最高の状態です。

しかしそれらはシャンプーをするたびに、時間が経つにつれ徐々に悪くなってしまいます。

美容院で綺麗にカラーをしたらいかにその状態を維持するかというのが、ブリーチカラー3回目以降に付きまとう問題です。

色を綺麗に維持するならカラーシャンプー

世の中には便利なものがたくさんあり、ヘアカラーを綺麗に維持できるようなシャンプーやトリートメントがたくさん存在しています。

カラーシャンプーにはたくさんの種類があるのですが、その中でも代表的な物はシルバーシャンプーと紫シャンプーです。

ベージュやグレージュの髪色には紫シャンプー

ベージュなどの色味は見た目の通り、少しマイルドな黄色っぽさを感じると思います。そしてベージュが混ざっているグレージュに関しても同様です。この黄色っぽさはカラーによるものもありますが、ブリーチした後の髪本来の色が出てしまっている場合がほとんどです。

色彩学上、紫という色は黄色の反対ですので、この2つは打ち消され無彩色というグレーになります。ヘアカラーの場合、また少し話が変わってくるのですがこの基本的な構造は変わりません。

紫シャンプーを使う事で嫌な黄色をかき消して、綺麗にベージュやグレージュを維持することができます。

ブリーチ1~2回の方に関しては紫シャンプーをお勧めします。

紫シャンプーで圧倒的にオススメなのがコレ

イタリア発祥の紫シャンプーですが、むちゃくちゃに色入ります。オーストラリアだけでなく、ロンドンやニューヨークといった美容最先端のサロンでも使われているシャンプーです。

海外の街中を歩いているような綺麗なブロンドの人はこのシャンプーをカラー剤として美容院でも使います。

何が言いたいかというと、まずこれを使っておけば間違いはないという事です。

使い方は簡単。濡れた髪に塗布し、そのまま15分程放置して流し、トリートメントしておしまいです。色素が強い為、爪などが青くなるので気になる人は手袋をして使うようにしましょう。

僕的にはこのFanolaに絶対的な信頼を置いているので、サロンでもヘビーユーズしていますが、日本からの場合だと海外からの輸入する必要があるので少し時間がかかってしまいます。唯一上げるデメリットと言えばそのぐらいです。

シルバーやホワイト系にはシルバーシャンプー

シルバーシャンプーは高明度の髪の毛にしか威力を発揮しません。

例えばあなたの髪の毛が茶色の場合、シルバーシャンプーを使ったとしても髪の毛はシルバーになりません。

ヘアカラーの重要なポイントは元の髪色です。

元の明るさが白に近いような色でしたらシルバーシャンプーを使う事でかなり長い期間髪色を維持することができます。ブリーチを3回以上することで、やはりダメージは強くなってしまいますが、シルバーシャンプーを定期的に使う事であまり美容院に行く必要も無くなるというのも事実です。

シルバーシャンプーでのオススメはコレ

カラタスのシルバーシャンプーは美容室でもよく使われている、信頼のおけるシャンプーです。正直な所、Fanolaでも置く時間によってシルバーっぽくはできるのであまり必須ではありません。。

まとめ

今回は黒髪からブリーチの回数によってできる色をまとめました。

これらは美容院でかなりの確率で聞かれることなので少し覚えておくと今後役に立つかもしれません。一度で希望の色が無理と言われたら、時間をかけてゆっくりと理想に近づけていくのがベストです。

その際にカラーシャンプーも併用してあげることで、より綺麗に髪の毛を維持できるのでお忘れないように!

美容院で綺麗にカラーしたら、しっかりとお家でケアしていきましょう!

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